生命形態における保存則(1) ~奇跡のりんご~

kimurapomme(木村秋則さんの奇跡のりんご)

木村秋則さんは、無農薬でりんごを栽培することに成功しました。
それまで無農薬でりんごを栽培することは、常識的には不可能とされてきました。
農薬に「依存しない強い生命力」をりんごから引き出したわけですが、
詳しいことは、木村さんの本「奇跡のりんご」を読んでください。
お薦めです。

この木村さんのりんご、何ヶ月も冷蔵庫に入れっぱなしにしても腐らずに、
ドライフルーツのようになるらしいです。
普通のりんごはどこかの部分が痛み出し、そこから腐っていきます。
奇跡のりんごと普通のりんご、
この二つの違いをフォノグラムを通して考えてみたいと思います。

まず奇跡のりんごのフォノグラム。
20111113210823c00s
かなり外まで直線ラインが続いています。
20111113210844445s
中心からの放射線は全て描いていませんが、ぎっしり詰まっています。
同心円も同様にぎっしり詰まっています。

次に普通のりんご(といってもかなり新鮮です)。
20111113211006f6as
直線ラインがあまり伸びていません。
遠くのほうでは ラインの向きがバラバラになっています。
20111113211030dfbs
内部にも渦があります。
まだ新鮮ですが、腐るとしたらここからだろうという予測がつきます。
(一応断っておきますが、普通の新鮮なりんごです)

フォノグラムでは、これだけの違いが見られます。
普通のりんごのフォノグラムが渦になっているところは、
他のところとは、秩序が違うところです。
表面の状態が一様ではないため、部分的に崩壊が始まり、
腐るところと新鮮なところに分離してしまいます。
それに比べて、奇跡のりんごはどうでしょうか?

このりんごのすごいところは、表面の状態が全て一様のため、
一様に劣化することが出来ます。
全ての部分が、一様に同じスピードで歳を取っていくことが出来るのです。
全てが一様に、同じスピードで歳を取っていけば、
腐らずにドライフルーツのようになるわけです。
逆に、場所によって劣化のスピードにムラがあれば、
それは腐ってしまいます。しかも急激な速度で。
「生命力の秘密」は、どうもこの辺にありそうです。

人間の身体は、ある部分だけを筋トレしても、
ある限界以上には発達することが出来ません。
全体とのバランスをとろうとする、無意識の働きがあるからです。
この身体の局部と、全体のバランスをとる能力が、人間に備えられていなかったら、
どうなるでしょうか?
上のりんごの例のように、状態が一様でない場合、
全体としての「生命力」は落ちてしまうでしょう。

人体は無意識に、”何か”のバランスが一定になるように、
調整しているかのようです。
その”何か”のバランスをとるための結果として、
怪我や病気があるとしたら、それは「生命力」を養うために、
必要不可欠な正常な反応ということになります。
ここにある種の保存則のようなものが、生命体に働いているのが見てとれます。
このある種の「保存則」が、俗に言う「自然治癒力」ではないかと思うのです。
「音の対称性」と「生命形態の保存則」が、今回のメインテーマです。

つづく