ヴィオラ・ダ・モーレ (1)

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これは、ヴィオラ・ダ・モーレという古楽器の表板です。
このHPは、楽器製作、数学、東洋医学を、
「フォノグラム(音の図形)」をキーワードに研究しているサイトです。
以下にヴィオラ・ダ・モーレのフォノグラムを掲載します。
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これは、同じ音のする線、等音線の分布図です。
こうして音の図形を書き出し、音と形の関係を探っています。

楽器製作の場合は、渦巻きに見えるところを削っていくと、
音が揃っていき、同時に曲面が滑らかになっていきます。
修正後のフォノグラムです。
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このような方法で楽器制作をしいます。

音で形を作る。
このフォノグラムは、東洋医学で経絡と呼ばれているものと同じであると思われます。
これはいわば楽器の経絡です。

 

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組み上げ前のヴィオラ・ダ・モーレです。
型があって、それを正確に模倣するのが普通の製作法です。
いろいろなヴィオラ・ダ・モーレの画像をネットで調べ、大体の形は参考にしましたが、
これらの形は、純粋に音を聞いて、音が合うように形成していくことによって、
生まれた形です。厚みを計測器で測ったりするような造り方とは、根本的に違います。
「楽器の形は音が決めている」のです。
まるで 生き物のようでしょ?
取れたての野菜、軟体動物みたいに見えませんか?
音が作る形は、生命の形なのかもしれません。
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削る音に導かれて手をすすめると、勝手にこの形になってしまうのです。
形が楽器の音を決めているのではなく、音が楽器の形を決めているのです。
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生命を感じさせる形は、定規やコンパスでは描けません。
生命を感じさせる形は、どのようにして創る事ができるのでしょう?
定規やコンパスでフェラーリは描けても、畑のナスやきゅうりは描けません。

従来の幾何学は、時間をも幾何学化していますが、
やはり命というものは、そうでない時間のなかに存在します。
時間をもう一度考え直すことにより、新しい幾何学は創れるだろうか?
「音の幾何学」とはそのような幾何学でしょう。

音と形の関係を調べることにより、そのようなことを考えています。
音(心)と形(体)の関係をつなぐもの、それがフォノグラム(音図)です。