CD音源を試薬代わりに使う (実証と論理③)

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図のように、圧電スピーカを聴診器がわりに共鳴版の各点において響きの違いを検出し、
そうした響きの違いをWEB SPECTRAを使って、
視覚的なデジタルデータに翻訳することを始めました。
その時に、あるCD音源(何かの曲)を同一時間流すことにより、
各周波数の振幅の積算値を比較することで響きの違いを捉えることをしてきました。

ここで、CD音源(何かの曲)ではなく、単振動だったらどうか?
という疑問が浮かびます。実際にやってみました。
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という感じで、あまり違いを検出することはできませんでした。
響きの違いを表すには情報量が不足しているというか、単振動ではこちらの目的に合いません。

固有振動モードを調べるクラドニ図形も、物珍しいという以外、
はっきり言って使い物になりません。
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デジタルデータを取るまでもなく、耳で聞いて響きの違いが確認できなかったので、
音楽的には意味のない測定ということになると思います。
これに対して、CD音源(何かの曲)を用いて、同じ測定をすると、
はっきりと響きの違い、音色の違いが耳でわかります。
そしてはっきりとデジタルデータの違いとしてもわかります。

面白いことに、曲によって、響きの違いがわかりやすい曲とそうでないものがあります。
なぜか、カザルスのチェロ曲が響きの違いをよく表してくれます。
今もいろいろ試していますが、物理実験というよりも、
CD音源(何かの曲)を試薬がわりに利用し、反応を引き出す、
まるで化学の実験をしているようです。
(こういう意味での物理測定は今までにされてこなかったのではないかと思います。)